春のコンサート / 杜のホールはしもと(2008/05/03)
さて…、この「春のコンサート」からかなりの期間が開いてしまいましたが(WEB担当のものぐさが極まって、このレポを書いているのは演奏会から一年以上が経った2009年7月です。…ごめんなさーい!)、いろいろ思い起こしつつ簡潔に書いてみようと思います。
だいぶ記憶も薄れてきたものの、鮮明に覚えているのは「(悪い意味で)ヤバかった」ということ(笑) 恐らくこれまでのイスメリの演奏会で、最も不安要素(運営面ではなく演奏面で)の多かった演奏会と言えるでしょう。打楽器と管楽器がうまく噛み合わず、ギリギリまで完成が見えなかった難曲「スクーティン・オン・ハードロック」。定演ではないのでアンサンブルでいいだろうと軽く決めつつも、本番一週間前まで一度も全体での進行合わせが行なわれなかった二部。誰もがナーバスになり、団長すらも「今回は大コケするかもしれない…」と漏らしていた、そんな記憶があります。
しかしまあそこはイスメリ(?)。ふたを開けてみればなんだかんだで大成功だったのでありました。相変わらず本番に強いというか、一週間前ぐらいにならないとエンジンのかからないバンドです。怖すぎます。
第一部はかねてからアンケートなどでの要望が多かった映画音楽ステージ。様々な工夫を凝らしました。「20世紀FOXファンファーレ」から「スターウォーズメドレー」へと繋がるお馴染みの展開を再現し、本来トロンボーンソロとして演奏されることの多い「虹の彼方へ」は、前代未聞な鍵盤ハーモニカソロで。そして最後は「パイレーツ・オブ・カリビアン」の、イスメリオリジナル合体版メドレー。三作目「ワールドエンド」版のメドレーと、第一回定演で演奏した一作目版のメドレーをうまいこと(強引に?)合体させ、サントラに忠実な演奏を目指しました。
第二部はイスメリ初となるアンサンブルステージ。現在は指揮者に徹している団長も、久々にイスメリのステージで吹いていました。アンサンブルに挟まれるようにして、「ラデツキー行進曲」を使用した楽器紹介コーナーも。不慣れながらなかなか面白いステージでした。
第三部は吹奏楽曲ステージ。オープニングに相応しい「レイズ・オブ・ザ・サン」、この春コンから設けられた箸休め的ポジションなゆったり曲「モーンダーレンの風景」、そして鬼門の「スクーティン・オン・ハードロック」。だいぶ苦労させられたこの曲ですが、ギリギリ崩壊することもなく、ノリノリで本編を終えることができました。
そしてそのままアンコール。一曲目は第二回定演のオープニングを飾っていた「ザ・バンドワゴン」。こちらは崩壊していました(笑) 二曲目は「エル・クンバンチェロ」。アンコールの超定番曲ですが、今回は「ドラムセットなし」でやってみました。というのも「スクーティン〜」が分割ドラム方式の曲だったため、そのまま分割ドラムでやってしまおうぜ!という試みです。しかも途中で妙な小芝居付き。気になる方は某動画サイトなどで探してみると見つかるかもしれません。
そんなこんなで、非常に楽しく終われた演奏会でした。打ち上げもイスメリ史上トップクラスの楽しさでしたとさ♪
一年に二度大きな演奏会を行う(正確には年をまたいでいますが)というハードスケジュールだったこの年。なにもかもギリギリのいっぱいっぱいでしたが、いろいろと勉強になる年でした。これからのイスメリを育てていく糧となったことでしょう。ものすごく今更ですが、皆さんお疲れ様でした(笑
プログラム
- 第一部 《映画音楽ステージ》
- 20世紀FOXファンファーレ / A.ニューマン
- スターウォーズメドレー / J.ウィリアムス
- 虹の彼方へ / H.アーレン
- パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド / H.ジマー
- 第二部 《アンサンブルステージ》
- ムーン・リバー(金管八重奏) / 岩井直溥 編
- 楽器紹介〜ラデツキー行進曲 / J.シュトラウス1世
- スペイン(クラリネット四重奏) / チック・コリア
- ディスコ・キッド(クラリネット八重奏) / 東海林修
- 第三部 《吹奏楽曲ステージ》
- レイズ・オブ・ザ・サン / R.ガランテ
- モーンダーレンの風景 / P.スパーク
- スクーティン・オン・ハードロック 〜3つの即興的ジャズ風舞曲〜 / D.R.ホルジンガー
- アンコール
- ザ・バンドワゴン / P.スパーク
- エル・クンバンチェロ / 岩井直博 編