第四回定期演奏会 / 海老名市文化会館(2009/02/22)
なかなかレポを書けないまま半年近くが経過してしまいましたが、重い腰を上げて書くとしましょう! ちなみにこの第四回定期演奏会はわたくし池田がうっかり実行委員長だったため余計な感想がいろいろ入るかもしれません、ご容赦くださいませ。
毎度のことではありますが、今回もいろいろと大変なことや新しいことがありました。大変なこと部門では、とりあえず「場所が海老名」ということでしょう。ご周知の通り我々イスメリは町田・相模原の楽団です。ですが今回はどうしても会場が取れず、やむなくアウェイな地での開催となってしまいました。小田急線なら町田から急行で二駅な海老名ですが、とはいえどうしても町田・相模原の人間的には「遠い」というイメージがあり、集客に大きな不安がありました。それに加えて今回お世話になった海老名市文化会館はイスメリ史上最大キャパの会場でした。前回「春のコンサート」で使用した杜のホールを満員御礼にしてそれを二倍にしてもまだ余る席数だったのです。こりゃー半分諦めよう、という感じでした(笑
そして、イスメリ四年目にして「アルメニアンダンス パート2」という超大曲に挑んでしまったこと。これも大変なことの一部ですね。今までのようなノリでは通せないこの曲。とても苦労しましたが、でも良い想い出の曲となりました。
新たな試みとしては、合宿の実施がありました。これまで合宿は行なったことがなかったので、イスメリ初の合宿となりました。所詮は一泊二日ですし演奏面での効果はそこまで期待していませんでしたが、団員同士の団結力アップという意味では大きな役割を果たしてくれたと思って良いでしょう。それからもうひとつ、「団員作曲のイスメリオリジナル曲」という大掛かりな試みもありました。こう考えてみると結構ムチャしている演奏会だったと言えます(笑
さて、では長くなりそうなので前置きはこれぐらいにして、当日のステージを追ってみましょう。
第一部:吹奏楽ステージ
一曲目は「トレイルブレイズ」。もとが金管バンドの曲であるがゆえの独特の軽快さを保つのに苦労した曲です。本番では比較的うまくいったように…記憶してます。二曲目は「一見箸休め的ポジションに思えるが実はかなり過酷らしい曲」ということで「詩的間奏曲」。ホルンのソロが涙腺を刺激します。個人的にバーンズのなかで非常に好きな曲です。
三曲目には、当団員作曲によるイスメリのための曲「祝典『新たなる旅立ち』」。五年目を迎えるイスメリに向けて。高校生時代にイスメリを立ち上げ、この春から社会人になる団長へ向けて。「新たなる旅立ち」というタイトルにはたくさんの気持ちがこもっていました。短い組曲ながら、とってもいい曲です。いつか再演できたらいいなと思っています。
第一部ラストは「民衆を導く自由の女神」。途中崩壊しかけたりしたものの、イスメリらしいパワフルな演奏ができた…かと! 今回はピアノ(ハープの代用も含む)を使う曲が多かったので賛助さんにお願いしましたが、ピアノの音が入ると全然雰囲気が変わっていいですね!
第二部:クラシック?ステージ
第二部はクラシック「?」ステージ。そう、疑問符のつくような内容でした。何故なら一曲目「禿山の一夜」の始まりと共に真っ赤に染まるステージ。エレキギターとエレキベース、そして二台に増えたドラムセット(所謂「ツインドラム」!)。まあそういうことです、イスメリが素直にクラシックステージをやるはずはございません、というかできません(笑
一曲目をド派手にキメたあとは、一旦クールダウン。スローバラードにアレンジされた「ブラームスの子守歌」が終わると、そこからは第三回定演以来の小芝居コーナー。スネアソロ用にアレンジされた「ダッタン人の踊り」をベースに、ふたりのメガネ野郎共が大活躍です。とっても説明が面倒なので省略しますが、…ひとつだけ。終盤でスティックが吹っ飛び、それをお客様に拾い届けていただくという場面がありましたが、あれは演出ではありません(笑) 映像を見たらあまりにも演出っぽかったので、一応書いておきます。あんな遠くの席から拾いに来てくださったお客様、ありがとうございました…!
第二部ラストはこれまたド派手な「アルルの女より『ファランドール』」で締め。ちなみに今回の二部は、団長たちが高校生時代に見て衝撃を受けたという自衛隊(だったかな?)の演奏会をもとにしております。今回の二部を見てびっくりしていただけたらそれが本望です。
第三部:アルメニアンダンス パート2
じつは今回、第一部も第二部も割とトラブル続出でした(崩壊しかけたり舞台進行がちょっと狂ったり)。普通は第三部ともなるとだいぶ緊張もとけてしまうのですが、今回は「アルメニこそはトラブルなく終えよう!」という意識がわりとみんなにあったんじゃないかなあと思います。ばっちり緊張していました。その甲斐あってか、アルメニはこれまでで一番の出来になったのでは?!という噂です。
余談ですがこのアルメニ2は団長が学生時代最後の定演で絶対にやる!と半ば強行した曲でした。1ほど有名ではないので始めのうちは馴染みのない人が多かったであろうこの曲。しかし合奏を重ね、合宿でもみっちりやって、1より好きになってしまった人も少なくないのでは?? 終盤のプレストに差し掛かってからは、みんなそれぞれ様々な想いをもちながら演奏していたんじゃないかなと思います。最後の伸ばし数小節はなんともいえない気持ちでした。
結構な放心状態のなかアンコール突入。一曲目は「マンボのビート」。納涼祭からの使い回しですが楽しい曲でした。最後はイスメリ定演お馴染みのアンコール曲「ルパン三世のテーマ」。疲れでだいぶぐちゃぐちゃでしたが、またひとつイスメリの定期演奏会が無事に終わりました。
この演奏会でイスメリを去るor休団するメンバーも多かったため、イスメリ的にはひとつの境となる演奏会だったように思いますが、次回はついに第五回! メンバーもだいぶ入れ替わったことですし、気持ちを新たにまた新鮮なイスメリをお見せするつもりです。どうぞご期待ください!
おまけ:第四回定演特設ページ
プログラム
- 第一部 《吹奏楽ステージ》
- トレイルブレイズ / G.リチャーズ
- 詩的間奏曲 / J.バーンズ
- 祝典「新たなる旅立ち」 / 秋本一磨【初演】
- 第一楽章:Overture
- 第二楽章:An escape−金管と打楽器のための−
- 第三楽章:Morning prayer−朝の祈り−
- 民衆を導く自由の女神 / 樽屋雅徳
- 第二部 《クラシック?ステージ》
- 禿山の一夜 / 岩井直溥 編
- ブラームスの子守歌 / 岩井直溥 編
- ダッタン人の踊り 〜バンドとスネアドラムのための〜 / 天野正道 編
- アルルの女より「ファランドール」 / 岩井直溥 編
- 第三部 《アルメニアンダンス パート2》
- アルメニアンダンス パート2 / A.リード
- Hov Arek「農民の訴え」
- Khoomar「結婚の踊り」
- Lorva Horovel「ロリの歌」
- アンコール
- マンボのビート / 杉本幸一 編
- ルパン三世のテーマ / 星出尚志 編