町田・相模原イーストメリーウインドオーケストラ

第一回アンサンブル大会 / ひなた村カリヨンホール(2012/09/09)

第一回アンサンブル大会の模様

先に画像をご覧頂きました(笑)

イスメリ創設から早8年。結構な数のイベントや演奏会を重ねてきましたが、やっていそうでやっていないことがありました。それは「アンサンブル大会」。ロビコンでは毎年アンサンブルチームを出していましたし、昨年はクラリネットアンサンブルチームが単独ライブを開催したりもしていましたが、団全体としてアンサンブルに取り組むのは今回が初の試みです。

基本的には全員参加とするものの、練習に関しては各チームの自主性に任せるスタイルを取ったため、当日まで各チームの練習進捗状況がさっぱり読めず、びくびく蓋を開けてみる感じの本番となりました。結果どんなだったかというと、上の画像のような感じです(笑) 説明が面倒なのでとりあえず全部詰め込んでみました。

星形に数字や「パ」などと書いてあるのは順位です。そう、今回は完全に団内イベント(一般のお客さんは呼ばない)だったため、団員がそれぞれのチームを採点して順位を付けられるようにしていました。「技術/表現/パフォーマンス」の項目に点数(1〜5)を付け、その合計の平均を総合得点としました。その順位が、星形のそれです。

まず「パ」のパフォーマンス賞。この賞は総合得点とは別に、パフォーマンス部門だけでの最高得点チームに与えられました。この賞を見事勝ち取ったのはバリチュー四重奏チーム。三人の麺職人と一羽のヒヨコ(鶏ガラ)で演奏された「ラーメンヌードルズ」という曲は、いやむしろ演奏よりもこの愛らしいヒヨコ(鶏ガラ)がひょこひょこと登場してきた時点で勝利だったと言えましょう。出オチの極地です。

続いて総合第三位。ダンス☆マンかな?と思いましたが葉加瀬太郎だったようです。おそらく葉加瀬太郎を履き違えています。というわけで曲はお馴染みの「情熱大陸」。安定的に上手いフルートパートならではの、技術/表現面とパフォーマンス面の合わさった結果だったのではないでしょうか。

総合第二位はパーカッションパート。「楽器がなければ身体を叩けばいいじゃない 〜苦肉のパーカッションアンサンブル〜」という、プログラムからはみ出し気味のチーム名を付けておりましたが、その名のとおりボディパーカッションに挑戦しました。打楽器アンサンブルというと一般的にはティンパニや鍵盤打楽器が主体となることが多いため、そういった楽器に恵まれないイスメリ打楽器チームが苦肉の策として選んだ「身体叩き」です。主にパフォーマンス点が引っ張ってくれたようですが、おかげさまで第二位を頂きました。

そして総合第一位、クラリネット八重奏+コントラバス。やはりクラリネットチームは強いです。曲はピアソラの「リベルタンゴ」。クラリネットアンサンブルとピアソラの相性は素晴らしいですね。このチーム、演奏面だけではなく、薔薇をくわえて入場してきたり最後に客席へ薔薇を投げ入れたりとパフォーマンス面でも点を稼いでくれちゃいましたので、納得の一位でございました。第三位と第二位の差は0.01ptしか無かったのですが、第二位と第一位の差は0.14pt。小さそうに見えて、なかなか大きな点差です。

総合トップ3組には結構大きな額のお食事券がプレゼントされ(第一位のクラチームには定演ロビコン出演権も!)、パフォーマンス賞にはなんと! 実行委員全員の直筆サイン、そしてレディーガガなど世界を代表する著名人たちの直筆サイン(偽造)が入った手ぬぐいが人数分プレゼントされました! うらやましい! いいなー!

はい。

ここでは4チームだけをピックアップしましたが、他のチームもみんな大健闘でした。総合得点の算出法にパフォーマンス点が含まれなければ他のチームもかなり食い込んできたことでしょうし、その点は次回以降に改善の余地がありそうです。なにせ第一回だったわけで、運営側も参加側もすごく手探りでした。全員参加を目標にしていたものの、参加できなくなってしまったメンバーもいました。今後また開催することがあれば、それらの反省点を踏まえてもっといいものにしていきたいですね。

ところで、画像中央の和風な男性などについて触れずに終わってしまいそうなので最後にもうひとつ。全12チームの演奏が終わったあと、採点対象から外れた「エキシビジョン」として3団体の演奏がありました(演奏中の舞台袖では超速で集計作業が!)。

一団体目は、サックスパート総出演で「サザエさんメドレー」。そう、画像中央の古風な男性はかの名高い「波平さん」。サザエ、カツオ、ワカメから波平、フネ、猫のタマまで、まさかの総コスプレでお届けされました。これまでそういうイメージのなかったサックスパートなだけに、会場は騒然(笑) いつ仕込んだの!と思わせる見事なステージでした。もし採点対象になっていたら…その結果は間違いないでしょう。

二団体目は、クラリネットクワイアー。こちらもほぼ総出演の総勢15人、でしたっけ? Esクラリネットからコントラバスクラリネットまで揃った迫力のサウンドで、お馴染み「プスタ」を披露。演奏前に「サックスパートの後で非常にやりにくいんですが…演出は一切ございません!」との注釈入り(笑) クラリネットアンサンブルの「ひとつの大きな楽器が鳴っている感じ」というのはいつ聴いても鳥肌が立ちます。

最後、三団体目は金打有志による金管バンド。アンサンブル実行委員のひとりが金管バンドに強い憧れを持っており、何度も実現が危ぶまれながらもなんとか無事に実現できました。曲はコンサートマーチの名曲「マーキュリー」。個人的に初の金管バンド体験でしたが、非常に奥の深い世界なので是非ともまたやってみたいです。

そんなわけで、蓋を開けてみたら思ったよりも遥かに面白かったアンサンブル大会。団内メンバーの演奏というのは、じつは普段なかなか見れないものです。普段一緒に演奏しているメンバーに自分の演奏を見られてしまう緊張感、普段一緒に演奏しているメンバーの演奏を客観的に見られる楽しみ、浮き彫りになってくる課題点、いろいろな方向から、とても有益なイベントだったのではないでしょうか。

初めての試みを無事成功させてくれた実行委員さん、お疲れ様でした。またきっと数年後にやりましょう。あ、そうそう、画像はクリックで少し大きくなりますよ。

プログラム

  • リコーダー三重奏
    • 雨にぬれても / B.Bacharach
    • トップ・オブ・ザ・ワールド / R.Carpentar
  • フルート四重奏
    • 情熱大陸 / 葉加瀬太郎
  • クラリネット四重奏
    • カーペンターズメドレー / R.Carpentar ほか
  • トロンボーン四重奏
    • 天地創造 / Franz Joseph Haydon
  • バリチュー四重奏
    • ラーメンヌードルズ / 八木澤教司
  • ボディパーカッション四重奏
    • The Hat Don't Talk / Dave Mancini
  • ピアノ&フルート
    • Can't Stop Fallin'In Love / globe
  • サックス五重奏-1
    • 異教徒の踊り / P.Sciortino
  • サックス五重奏-2
    • 星に願いを / Leigh Harline
  • 金管五重奏
    • 吟遊詩人の詩によるソナタ
    • ゴリウォーグ・ケークウォーグ / C.Debussy
  • クラリネット八重奏+コントラバス
    • リベルタンゴ / Astor Piazzolla
  • 金管八重奏
    • 文明開化の鐘 / 高橋宏樹

  • サクソフォン・クワイアー(エキシビジョン)
    • サザエさんメドレー / 高橋宏樹 編
  • クラリネット・クワイアー(エキシビジョン)
    • Puszta / Jan Van der Roost
  • 金管バンド(エキシビジョン)
    • Mercury / Jan Van der Roost