第14回定期演奏会 / 相模女子大学グリーンホール(2019/02/16)
14回目の定期演奏会、今回も無事開催のはこびとなりました。
中核メンバーがライフステージの変わり目にあるイスメリ。今年度は特に多くの団員が楽団と生活とのバランスを試行錯誤しながらの活動となり、いつものようにはいかなかったところも多かったと思います。そんな中、前年をさらに100人ほど上回る900人超のお客様にご来場いただき、それぞれの苦労が報われるステージとなりました。
ではいつものように振り返ってまいりましょう。
第1部
まずは恒例のプレコンサート2チームでお客様をお迎えし、本編1曲目には「天国の島」という曲をお送りしました。元々は吹奏楽コンクールの課題曲ですが、テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」にて「DASH島」のテーマソングとして使われることで一般にも親しまれるようになった曲です。
じつは今回、特大の裏話として「指揮者が開演15分前に会場入りする」というスペシャルな事態が発生していました(名誉のため補足しておきますと、遅刻ではありません)。よって本番当日のリハーサルは代振りでしか行われておらず、舞台上で初めて指揮者と顔を合わせたメンバーも多いはず。
でもそのおかげで、緊張の走るシビアな冒頭部も最高の集中力でクリアできたのでは!と思います。アンケートでも高評価をいただくことができました。
続いてお届けしたのは、ラフマニノフの有名なピアノコンチェルトを大胆にアレンジした「『ピアノ協奏曲第2番』より シンフォニックセレクション」。クラシック音楽を題材にした作品「のだめカンタービレ」で印象的に使われたり、フィギュアスケートの演目でもよく使われるこの曲。こちらも多くの方に楽しんでいただけたようです。
第1部の最後は、近ごろ吹奏楽界隈でちょっとブームになっているような気がする「シェイクスピア・ピクチャーズ」。ナイジェル・ヘスの曲はとても素敵なのですが聴く以上にとても難しく、最後まで苦労していましたね。これまでは賛助の方にお願いしていたハープを団員がいちから挑戦してみたり、オルガンの音色を入れたりと、初の試みも多い曲でした。
第2部 〜SHOWBIZ MUSIC!〜
今回のポップスステージは、映画やミュージカルなどの「ショウビズ・ミュージック」をテーマにお送りしました。小編成バンドでのオープニングアクト「イン・ザ・ムード」に続き、ショウの始まりを告げるドラムロールと共に「ブラボー・ブラス!」から華やかに幕を開けました。
わざわざテーマとして括るまでもないほど、映画やミュージカルの音楽は吹奏楽とは切っても切れない存在になっています。「あれって映画の曲だったんだ」と意外に思うくらいスタンダードに定着している曲も多いですよね。例えばイスメリの初期に十八番として演奏していた「ドレミの歌」なども、元は「サウンド・オブ・ミュージック」の曲だったり、とか。そんなお話をちょっと指揮者のほうからさせていただきました。
さて、お次は映画「メリー・ポピンズ」から、冒頭で流れる序曲をお届け。映画を観た人ならピンとくるかも?な「カバン」や「傘」「帽子」などさりげない小物を団員に作ってもらい、舞台に置いておきました。世にも珍しい「スプーン」の演奏や、数年ぶりの鍵盤ハーモニカなど、観て聴いて楽しい一曲になっていたのではないでしょうか。アンケートでは堂々の一位をいただきました!
「メリー・ポピンズ」はちょうど続編映画が公開中だったのですが、続くこちらもまた東京公演の上演期間中だったミュージカル「キャッツ」より「メモリー」をしっとりとお届けし、最後は「アメリカ映画100年」を記念した映画音楽メドレー「アメリカン・グラフィティXV」で壮大&ムーディー&華やかにフィナーレ。日頃リクエストをいただくことの多い映画音楽、お楽しみいただけていれば幸いです。
第3部
第3部の「メイン曲」は、定期演奏会を中心としたイスメリの活動において軸となる存在。今回はJ.ヴァンデルロースト作曲「交響詩『モンタニャールの詩』」を選び、一年間練習してきました。テレビ番組「笑ってコラえて!」の人気企画「吹奏楽の旅」でも2010年に取り上げられ、とても人気のある曲です。
初めて聴く方はびっくりされたかもしれないリコーダー四重奏、風の音を出す専用の楽器「ウインドマシーン」など、おもしろい楽器の指定も多い曲でした。もしかしたらだいぶ背伸びをしてしまったのかなあと思わされるような高難易度の楽曲でしたが、得るものも多かったはず。こういう曲がもっと上手に演奏できるようになりたいですね。
アンコールには、実写版映画が今年公開される「アラジン」より「ホール・ニュー・ワールド」をまずお送りしました。ここ一年ほどご依頼演奏の場では何回か演奏させていただいていましたが、ステージでしっかり演奏するのは初。譜面にはないハープも加えてみたりして、せっかくの機会を楽しみました。
最後はもちろん「ルパン三世のテーマ」。演奏13年目にして、指揮者がこの曲に込めた「とある想い」を本番一週間前に聞かされたイスメリメンバー。そんなわけで、過去12回の演奏よりもエモーショナルになっていた部分がじつは一箇所ございます。どこかは秘密ですけどね(笑)
2019年はイスメリ15周年ということで、このあと7月にも大きな演奏会を開催します。それが終わったら、2020年2月には第15回定期演奏会が待っています。団員一同、普段の生活をしながら各々頑張って続けておりますので引き続き暖かく見守ってください。次回もお楽しみに!

Photo by Nobuto Sakai
プログラム
- プレコンサート
- 【クラリネット四重奏】スーパーマリオブラザーズ
- 【トロンボーン四重奏】旅立ちの日に
- 第1部
- 天国の島 / 佐藤博昭
- 「ピアノ協奏曲第2番」より シンフォニックセレクション / S.ラフマニノフ(福島弘和 編)
- シェイクスピア・ピクチャーズ / N.ヘス
- 1. から騒ぎ
- 2. 冬物語
- 3. ジュリアス・シーザー
- 第2部 〜SHOWBIZ MUSIC!〜
- 【木管&リズムセクション九重奏】イン・ザ・ムード ※オープニングアクト
- ブラボー・ブラス! / 星出尚志
- 映画「メリー・ポピンズ」より 「メイン・タイトル」 / 福田洋介 編
- ミュージカル「キャッツ」より 「メモリー」 / 星出尚志 編
- アメリカン・グラフィティXV / 岩井直溥 編
- 虹の彼方に/ミセス・ロビンソン/ローズ/いそしぎ/ダイヤが一番
- 第3部
- 交響詩「モンタニャールの詩」 / J.ヴァンデルロースト
- アンコール
- 「アラジン」より 「ホール・ニュー・ワールド」 / 星出尚志 編
- ルパン三世のテーマ / 星出尚志 編