第五回定期演奏会 / 町田市民ホール（2010/02/20）

先に白状します、この文章は2011年1月中旬に書いています(笑) 11ヶ月前のことなどおぼろげもおぼろげなので、開き直って昔懐かしむスタイルにしようと思います、はい。曲の細かい紹介は第五回定演特設ページをご覧下さい。

ついに節目ということで、ますます気合いの入った選曲でお送りしました第五回定期演奏会。当然ながら例年以上に「ヤバいんじゃないの」状態がぎりぎりまで続いていた記憶があります。まあ、いつものことですね。ヤバいヤバいと言い続けての本番、果たしてどんな結果に終わったのでしょうか。なるべく軽めに追ってみましょう。

第一部。「セレブレイト」「アルカディア」と邦人作曲家攻めでお送りしました。「セレブレイト」はイスメリの一曲目のなかでは一番うまくいったのではないでしょうか。そして三曲目、名曲「イーストコーストの風景」。これの特に第一楽章「シェルターアイランド」でかなり苦戦したのですが、本番は奇跡の好演を残しました。イスメリのベスト盤を出すとしたら必ず入ることでしょう。え、言いすぎ？文字でならなんとでも言える…！

第二部はポップスステージ。一曲目はお決まりのジャパグラから。このステージでは二曲目、ユーフォニアムソロの「ユー・レイズ・ミー・アップ」が特に良い出来でした。これもベスト盤に入ります（その前提なんだよという突っ込みは受け付けません）。三曲目の「サンドーペーパー・バレエ」はいわゆるネタ曲、シュール担当です。三大テノールならぬ三大コスールが登場する紙やすりソロでお送りしました。最後はイスメリ奥義「サンバ！」も登場する「風になりたい」。じつは当日のゲネプロまで曲のアレンジや打楽器のノリなどがちっとも固まらなくて厄介な曲でしたが、本番はどうにかうまくいきました。冷や汗モノでした。という裏話。

そして第三部、メインを飾るのはイスメリ史上最強の楽曲と言っても過言ではない超大曲かつ超名曲「楓葉の舞」。この曲は、一年経った今でも最強だと思えます。最強だなんて安っぽい言葉使うのもいかがなものかとは思いますが、いや、でも最強と呼ぶに相応しい曲でした。なにせ、本番までに二回しか通し合奏できていないのです(笑) 曲の長さは約20分。楽章の切れ目はなし。最初から最後まで、潜むどころか常に剥き出しなトラップたち。様々な要因が重なり、多分本当に二回（多くても三回）しか通せていないはず…！そんななか全員ひやひやで臨んだ本番、どうなったかと言いますと、最後すっごいうやむやに強引に押し通して終わらせるという歴史的な演奏となりました。振り終わった直後に団長がぺろっと出した舌、忘れません！(笑)

まあ幸いこの曲は比較的マイナーな曲だったため、正しい終わり方を知っている人はおそらく客席に数人しかいなかったことでしょう。ああいう曲なんです、ああいう曲なんですよ！（嘘です！）　とまあいろいろありましたが、ものすごーーーーーーく大変だったこの曲は、この演奏会に乗ったメンバー全員にとって忘れられないものとなったことでしょう。僕は今でも純粋に好きです。たまらなくいい曲です、ほんっとうにいい曲なので是非皆さん、聴いてみてください！

なおこの曲はレンタル譜だったため、終演直後の舞台袖で特製返却ボックス「楓葉の墓」に各々いろいろな想いを込めて使用済み楽譜を投げ込むというイベントが行われました。さらば楓葉！楽しかったぞ！

さて、ありがたいアンコールでは一曲目に「星条旗よ永遠なれ」。2010年のイスメリでかなり活躍してくれた、スウィング調アレンジの星条旗をお送りしました。そして最後の締めはやっぱり「ルパン三世のテーマ」。もう何回目でしょうか、そろそろ変えるべきでしょうか(笑) 果たして第六回のアンコールはルパンか否か、そこは是非ご来場いただいて確かめてみてください！

そんなこんなで、たくさんのお客様にも恵まれ、節目の第五回も無事大成功と相成りました。むしろ演奏の出来的には過去最高と言われております（当団比）。ここからますます駆け上っていくのか、はたまたもう落ち目か、そのあたりも是非第六回定期演奏会にご来場いただき確かめてみ（略

というわけで相変わらずの乱筆散文でしたが約一年ごしの演奏会レポートとさせていただきます。…よかった、第六回に間に合った。

プログラム

第一部
- セレブレイト / 清水大輔
- アルカディア / 広瀬勇人
- イーストコーストの風景 / N.ヘス
第二部
- ジャパニーズ・グラフィティXII / 星出尚志編
- ユー・レイズ・ミー・アップ / 星出尚志編
- サンドペーパー・バレエ / L.アンダーソン
- 風になりたい / 木原塁編
第三部
- 楓葉の舞 / 長生淳
アンコール
- 星条旗よ永遠なれ / 真島俊夫編
- ルパン三世のテーマ / 星出尚志編